鬱病の人に「大丈夫?」と声を掛けてはいけない理由

こんにちは。ぷにんたです。

抱えている悩みが根深くそして大きく、心が疲れ果ててしまうと患ってしまう鬱病。

鬱病の人に声を掛けてはいけない言葉をご存知でしょうか。

「大丈夫?」

という言葉です。

一見親切にも取れる言葉ですが、なぜ問いかけてはいけない言葉なのか今回はお話します。

「大丈夫?」と言葉を掛けてはいけない理由

鬱病の症状は人それぞれで、精神科医でもない限り鬱病を見抜くのは難しいことです。

落ち込んでぐったりする、身体が重たい、何も考えたくない、希死念慮が…と一人一人抱えている問題が違います。軽い症状から重い症状まで様々です。

もし、貴方の周りにこうして何かしらの理由で落ち込んで少々元気がなさそうな人がいるとします。

貴方は心配になって声を掛けました。

「大丈夫?」

すると相手は「大丈夫だよ」と答えます。

今にも壊れそうな心に嘘をついて。

 

心配になって声を掛けた側の人は大丈夫だよの一言で安心しますが、鬱状態である人は、大丈夫だよと人に伝える度に自分の心を押し殺しています。相手に心配を掛けてはいけないと感じたり、もし「元気ないよ」と答えたら悩んでいる理由教えないといけなくなるな…なんて考えて余計にぐったりしてしまうのです。鬱状態にある人は自分を塞ぎがちになり、人と話すこと自体苦痛だったりもします。

鬱状態にある人でも心配や迷惑をかけまいと元気に振る舞おうとする場合があります。周りの人が気付かないうちにどんどん鬱状態が深刻になり、いつの間にか自ら命を絶つ…ということもあります。

鬱状態にある人は元気に振る舞うことで、気付かないうちに自分を追い込むのです。

鬱病の人に限らず、思い悩んでいる人にも「大丈夫?」と言葉を掛けるべきか一度考えるべきです。

病院で「大丈夫です」は通用しない

もし精神科医が鬱病患者に「大丈夫ですか?」と聞くとします。

鬱病患者は「大丈夫です!」と答えます。

しかし精神科医からしてみれば、この言葉は本当にそうかなと疑わなければいけない言葉になります。鬱病の悪化やぶり返し、自殺を防ぐためです。

風邪とは違い、もっと根深く治りにくい病気です。しかし、鬱病患者によっては病院でも医師に気遣い元気なフリをすることすらあります。その患者の人に気を遣いすぎる性格を理解している良い先生は本当に大丈夫だと診断できるまでサポートするのです。

「大丈夫だよ」という言葉は本当に大丈夫ということなのか、疑う必要があるのです。

他に声掛けしてはいけない言葉は?

「大丈夫?」以外に鬱状態の人に声を掛けてはいけない言葉がもう1つあります。

「頑張って」という言葉

この言葉は鬱状態にある人にとって毒です。「頑張ってね」と声を掛けられてももうどうすることもできないのに….と自分を責めてしまう危険性があります

もう必死に頑張ってきたのにまだ頑張らないといけないのか。私に頑張ってないと言いたいのか。全然人生うまくいかないしどう頑張ればいいんだ。そうかまだ頑張らなきゃいけないんだ…。と更に自分を追い込み、そして自暴自棄になります。

そして更に頑張ってしまったが故に追い込まれ、もう頑張ることはできなくなり、今までできていたことすらできなくなるのです。

逆に、「頑張って」と声掛けられた時、鬱状態の人は頑張らなきゃ!と勇気を貰うことができたというケースがあったとします。すると更に心にブーストを掛けることができる場合があります。しかし、このブーストによってフル回転してた心のエンジンに更に負担をかけ、エンジンは火を噴き壊れてしまう。

心もずっと負担をかけていくと疲れて壊れてしまうので、ブレーキを掛けてあげる言葉掛けが必要です。頑張っている人に「頑張って」と声をかけるべきか一度考えてみましょう。

どんな対応が最適か?

悩んでいる人、鬱状態にある人にとって人との関わり自体苦痛です。

何故かというと人間嫌いだからということではなく人と関わることで明るく振る舞い、そして笑わなければならない場面がどうしてもでてきてしまうからです。

暗く接してしまうともしかしたら相手が不快に感じたり自分が嫌われたりしてしまうのではと恐怖心を抱き、会話を頑張ろうとします。

最適な方法としては

「無理すんなよ」

と返答を求める訳でもなく、軽めに声を掛けることではないかと思います。軽めにです。

ただその言葉をしれっと放って去る勢いで。鬱状態の人からすれば、なんだか自分のことを理解してくれているようで嬉しい気持ちになるようは気がします。全ての人がそうではないかもしれませんが、温かい言葉を掛けてサラっと去る。鬱状態にある人にとっても、声を掛ける側にとってもなんだか心温まる言葉と行動だと思います。

もし良い言葉がありましたら教えて下さい。

まとめ

鬱状態の人に声を掛けていけない「大丈夫?」と「頑張って」という言葉。一見親切と思われるこの2つの言葉が実は相手を苦しめることになります。

悩んでいる相手に声を掛ける時は一度、声をどう掛けるべきか考えてみましょう。

それでは次回!

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